院長ブログ

健康講座269 糖尿病発症を防ぐ葉っぱ

 みなさんどうもこんにちは。

小川糖尿病内科クリニックでございます。

 世界の糖尿病有病率は現在、6.4%と推定されており、なかでも新規2型糖尿病患者はこの20年間で激増しております。糖尿病において食事は、重要リスク因子とされ、これまで炭水化物や食物繊維の役割に関する研究はされております。果物や野菜の摂取量と2型糖尿病発症率との因果関係は色々と解明されております。そこで、英国レスター大学の研究グループは、両者の因果関係について検討しました。

果物、野菜、果物+野菜の摂取量と2型糖尿病の発症率
「糖尿病」「糖尿病前症(prediabetes)」「果物」「野菜」を用いて論文タイトルおよびキーワード検索を行い、関連する論文の参照リストが調べられたのです。

本研究の対象となったのは、「果物」「野菜」「果物と野菜」の摂取量と2型糖尿病の発症率に関して行われた研究が選択されました。

葉物野菜の摂取量増加が2型糖尿病リスクを低下
 研究グループは、「果物」「野菜」「果物と野菜」「葉物野菜」のそれぞれの多量摂取群と少量摂取群に着目し分析を行った。

結果、「葉物野菜」について、多量群の方が少量群に比べて2型糖尿病リスクが14%低下する関連が示されました。

 葉物野菜の1日の摂取量の増加は2型糖尿病のリスクを有意に低下させることができると期待できそうです。
簡潔ですが参考までに。

原著