院長ブログ

健康講座255  尿路感染と抗生剤の投与期間?

 みなさんどうもこんにちは。

小川糖尿病内科クリニックでございます。

 さて本日は発熱がなく、細菌性尿路感染症(UTI)が疑われる男性の抗菌薬治療では、投与終了から14日以内のUTI症状の消失に関して、7日間投与は14日間投与とで症状の再発割合には有意な差がないことが示されたようです。


 本研究は、発熱がみられない細菌性尿路感染症男性における抗菌薬の7日間投与の14日間投与に対する非劣性の検証を目的とする試験であり、2014年4月~2019年12月の期間に米国退役軍人局の2つの医療センターで参加者の登録が行われました。

 参加者は、担当医によって処方された抗菌薬を7日間投与後に、当該抗菌薬をさらに7日間投与する群、またはプラセボを7日間投与する群に無作為に割り付けられました。
結果は

細菌性尿路感染症症状の再発割合:9.9% vs.12.9%でした


 これらの知見は、発熱を伴わない細菌性尿路感染症の男性患者における、抗生剤の7日間投与を支持するものであり、だらだらと抗生剤を続けるのは望ましくないことをささやいているのかもしれません。
参考にしてください。