院長ブログ

健康講座221 新型コロナウイルスワクチンと家庭内感染

 みなさんどうもこんにちは。

小川糖尿病内科クリニックでございます。

 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)ワクチンの接種は、家庭内感染を減少させるのでしょうか??英国の全国データを分析した結果、検査陽性となる21日以上前にワクチンを接種していた感染者では未接種の感染者に比べ、家庭内感染が低かったようです。また、14日以上前に接種していた場合に家庭内感染の予防効果が認められました。

 調査では、英国において検査で確認されたすべてのCovid-19症例に関する情報があり、住所が同じ人々のデータがリンクされている。これらのデータを、英国でのすべてのCovid-19ワクチン接種に関する個人レベルのデータにリンクさせたようでございます。

 SARS-CoV-2検査陽性となる21日以上前にワクチンを少なくとも1回受けたSARS-CoV-2感染者からワクチン未接種の家庭内接触者への2次感染(発端患者の検査陽性後2〜14日に検査陽性と定義)のリスクについて、ワクチン未接種の感染者からワクチン未接種の家庭内接触者への2次感染リスクと比較しました。

 主な結果は以下のとおり。

・2021年1月4日~2月28日における、ワクチン未接種だった発端患者の家庭内接触者は96万765人のうち、9万6,898人(10.1%)が家庭内で2次感染した。
・今回のデータセットにおいて、ワクチン接種を受けた発端患者の93%が、接種が1回のみだった。
・発端患者のワクチン接種時期による家庭内接触者間の感染リスクの評価では、ワクチン接種が検査陽性の14日以上前だった場合に感染予防効果が示された。

すこし分かりにくいですが参考にしてください。

原著