Gandolfo-Cano M, et al. Br J Dermatol. 2014; 170; 651-656. Epub 2013 Oct 31.
院長ブログ
2021.09.04 | お知らせ
健康講座295 メロンアレルギーの犯人はこいつだ
みなさんどうもこんにちは。
小川糖尿病内科クリニックでございます。
アレルギーはとても奥が深いのですが、接触アレルギーとというものがありまして、植物性食品との関連があるのでございます。口腔アレルギー症候群というものがあり、果物アレルギーの最も特徴ある症状の1つであり、尚且つ、全身性反応も引き起こすのでございます。植物性食品アレルギーは、花粉アレルギーとともに増大してきており、同様に果物が引き起こすアレルギー性の蕁麻疹も増大しているといわれております。こうした背景を踏まえて、スペイン・フエンラブラダ大学病院は、1つの特異的アレルゲンとしてメロンの皮が接触蕁麻疹の原因であることを確認する検討を行ったのでございます。
メロンアレルギーの原因はメロンの皮の脂質転写蛋白質でございます。
少し難しいですね。今回の検討は、メロンの皮に触れた後に蕁麻疹を呈した14例のメロンアレルギー患者を評価して行われました。
メロンの皮からエキスを抽出し、メロンアレルギー患者の血清を用いて免疫ブロット分析を行い、IgEバインディング領域の分子的特徴を質量分析にて描出したとのことです。
メロンの皮の脂質転写蛋白質(LTP)を精製し、阻害試験および接触テストを行い、精製アレルゲンに対するIgE反応を確認しました。
メロンアレルギー患者14例を評価した主な結果は以下のとおりでございます。
・全患者の血清免疫ブロット分析にて、IgEバインディング領域は約8~9kDaであり、脂質転写蛋白質として確認された。
・メロンの皮の脂質転写蛋白質は、2つのクロマトグラフィステップにて精製された。
・阻害試験により脂質転写蛋白質はメロンの皮による接触皮膚炎患者において主要なアレルゲンであることが確認された。
・メロンの皮の脂質転写蛋白質との接触テストは、5例のメロンアレルギー患者で行われた。全例が陽性反応を示し、接触部位にかゆみを伴う紅斑、発疹を認めた。
・本検討において、メロンの皮の脂質転写蛋白質は、主要なアレルゲンであり、接触アレルギーの原因であることが確認された。
・知見は、メロンアレルギー患者の診断と治療の改善に寄与する可能性がある。
メロンの皮の脂質転写蛋白質(LTP)を精製し、阻害試験および接触テストを行い、精製アレルゲンに対するIgE反応を確認しました。
メロンアレルギー患者14例を評価した主な結果は以下のとおりでございます。
・全患者の血清免疫ブロット分析にて、IgEバインディング領域は約8~9kDaであり、脂質転写蛋白質として確認された。
・メロンの皮の脂質転写蛋白質は、2つのクロマトグラフィステップにて精製された。
・阻害試験により脂質転写蛋白質はメロンの皮による接触皮膚炎患者において主要なアレルゲンであることが確認された。
・メロンの皮の脂質転写蛋白質との接触テストは、5例のメロンアレルギー患者で行われた。全例が陽性反応を示し、接触部位にかゆみを伴う紅斑、発疹を認めた。
・本検討において、メロンの皮の脂質転写蛋白質は、主要なアレルゲンであり、接触アレルギーの原因であることが確認された。
・知見は、メロンアレルギー患者の診断と治療の改善に寄与する可能性がある。
すいません、かなり難解になってしまいました。メロンアレルギーの知り合いがおりましてので紹介してみた次第であります。
最後まで、読んでくださった方誠にありがとうございます。
原著