Kakutani S, et al. Nutrients. 2019;11. pii: E1165.
院長ブログ
2021.12.17 | お知らせ
健康講座414 緑茶と認知症
みなさんどうもこんにちは。
小川糖尿病内科クリニックでございます。
認知症への対策は、大きな問題となっています。いくつかの研究において、食事での要因の影響により、認知症が予防できる可能性が示唆されているようです。緑茶に焦点を当て、緑茶の摂取と認知症、アルツハイマー病、軽度認知障害(MCI)、認知障害との関連を調査した観察研究のシステマティックレビューを実施したようです。
PubMedより、2018年8月23日までの研究を検索し、お茶と認知機能との関連を調査した文献のリファレンスまたはレビューを調べました。次いで、緑茶の摂取と認知症、アルツハイマー病、MCI、認知障害との関連性を評価するオリジナルデータが、抽出した文献に含まれているかを調査したようです。
主な結果は以下のとおりでございます。。
・最終的に、コホート研究3件、横断研究5件が抽出された。
・コホート研究1件および横断研究3件において、緑茶摂取の好影響が支持された。
・コホート研究1件および横断研究1件において、部分的な好影響が報告された。
・残りのコホート研究1件および横断研究1件では、有意な関連は認められなかった。
これらの結果から、緑茶の摂取が認知症、アルツハイマー病、MCI、認知障害のリスクを減少させる可能性があるとの仮説は支持されたように思われます。参考までに。
原著