院長ブログ
2023.05.18 | お知らせ
健康講座647 ”小麦粉の陰謀:グルテンフリーの世界に足を踏み入れてみませんか?”
みなさんどうもこんにちは。
小川糖尿病内科クリニックでございます。
今日は、私たちの日常の食事における「見えない存在」、グルテンについて語りたいと思います。
グルテンとは、小麦や大麦、ライ麦などの穀物に含まれる一種のタンパク質。パン、パスタ、ケーキ、ビール…これら身近な食べ物や飲み物の製造過程で不可欠な役割を果たします。しかし、一部の人々にとっては、このグルテンが消化器系に問題を引き起こす可能性があります。
具体的には、「セリアック病」、「非セリアック性グルテン過敏症」、そして「グルテン過敏症」などがあります。これらの症状は、グルテンを摂取することで腹痛、下痢、ガス、膨満感といった不快な体調不良を引き起こす可能性があります。
では、どうすればこれらの問題を避けることができるのでしょうか?
答えは、「グルテンフリー」、つまりグルテンを含まない食生活を送ることです。
ここでポイントとなるのが、次の5つです。
1.「食品ラベルの確認」:購入する食品の成分表示を確認し、グルテンフリーであることを確認しましょう。 2.「自宅での調理」:外食では意図せずグルテンを摂取する可能性がありますので、自宅での調理を増やすことをおすすめします。 3.「代替品の利用」:グルテンを含まない穀物として、米やキヌア、アマランサスなどがあります。これらを用いたグルテンフリーの製品を選んでみてください。 4.「栄養バランスの保持」:グルテンフリーな食事でも、肉や魚、豆類、果物、野菜などをバランスよく摂取し、全体的な栄養バランスを保つことが大切です。 5.「専門家との相談」:グルテンの不耐性の度合いや、適切な食事内容については、医師や栄養士に相談し、個別のアドバイスをもらうことが重要です。
それぞれの人に合った食事を心がけることで、体調の改善や持続的な健康を維持することが可能です。
ただし、グルテンを避けることが健康にとって必ずしも良いとは限らないことも理解しておくべきです。食事の健康性は、栄養素のバランスによって大きく左右されます。つまり、グルテンフリー食品であっても、その他の必要な栄養素が十分に摂取されていなければ、健康を損ねる可能性があります。
グルテンに敏感な人々はもちろん、すべての人々にとって、食事の選択は健康を左右する大切な要素です。自分自身の身体に耳を傾け、最善の選択をすることが、健康で豊かな生活への第一歩です。
この情報が皆様の健康な食生活の一助となり、より幸せな毎日を送る手助けになれば幸いです。小川糖尿病内科クリニックは、皆様の健康な生活をサポートいたします。