院長ブログ

健康講座775  「糖尿病とアルコール:健康を支える飲酒量のバランス」

 

皆さん、どうもこんにちは。小川糖尿病内科クリニックからの健康講座へようこそ。今日は、「糖尿病とアルコール摂取のバランス:ノンアルコール飲料の賢い活用」というテーマでお話ししましょう。

糖尿病の方にとって、アルコール摂取は慎重に扱うべきトピックです。なぜなら、アルコールには血糖値に影響を及ぼす可能性があるからです。適量のアルコール摂取は、ストレス解消やリラックスに効果があると言われています。さらに、糖尿病のリスクを減少させる可能性も指摘されています。

しかし、重要なのは「適量」です。適量を超えるアルコール摂取は、逆に糖尿病やその他の疾患のリスクを高めてしまうことが知られています。アルコールと糖尿病のリスクは、「Uカーブ」の関係にあると言われており、適度な飲酒は血糖コントロールにも良い影響を及ぼしますが、飲みすぎは逆効果になります。

特に、糖尿病をはじめとする慢性疾患をお持ちの方は、アルコールの飲みすぎによって、心臓病や脳卒中などのリスクが上昇することがあります。また、飲みすぎると、インスリン抵抗性の原因となり、糖尿病の管理が乱れることもあります。

そこでおすすめなのが、ノンアルコール飲料の活用です。筑波大学の研究によると、ノンアルコール飲料を上手に利用することで、飲酒量を減らすことが可能で、その効果は長期間持続すると報告されています。アルコール飲料をノンアルコール飲料に置き換えることで、飲酒量が減少し、これにより糖尿病やその合併症のリスクを減少させることができるのです。

糖尿病患者さんはもちろん、健康に気を使う全ての方にとって、ノンアルコール飲料は良い選択肢と言えるでしょう。お酒を楽しみつつも、健康管理を怠らないために、ノンアルコール飲料の賢い利用を考えてみてはいかがでしょうか。健康的な生活習慣は、小さな選択から始まります。今日から少しずつでも、飲酒習慣を見直してみましょう。