院長ブログ

健康講座 「体重管理における食事の質と摂取バランスの重要性」


 多くの方がダイエットや健康維持のために食事量を減らす試みを行っています。しかし、その方法が科学的根拠に基づかない場合、逆効果になることがあります。例えば、

  1. お菓子だけ食べる
  2. おにぎりだけ食べる
  3. 甘い飲み物だけ飲む

これらは栄養バランスが偏った摂取方法であり、必要な栄養素を取り逃がし、カロリー過多になりがちです。特にタンパク質の摂取が不足すると、体内のタンパク質比率が低下し、筋肉量の減少につながりかねません。これは最も太りやすい食べ方と言えるでしょう。

タンパク質は体内で合成できない必須アミノ酸を含み、体の修復や維持に不可欠です。脂肪酸も同様に必須であり、特にオメガ3脂肪酸は心血管の健康を支える役割を果たします。

科学的根拠に基づく食事の改善策として、以下のような食品を朝と昼に摂取することを推奨します。

  1. ゆで卵: ビタミンやミネラルが豊富で、良質なタンパク質を提供します。
  2. サラダチキン: 低脂肪で高タンパクなため、食後の満足感を得やすくします。
  3. 豆腐: 植物性タンパク質の優れた源であり、カロリーが低いです。

これらの食品は、体の必要とするタンパク質を効果的に補い、長時間の満腹感を維持するのに役立ちます。これにより、空腹感を感じにくくなり、結果として過食を防ぐことができます。

参考文献:

  • 「タンパク質の摂取が健康維持に及ぼす影響」、栄養学レビュー誌。
  • 「食事の質の改善と体重管理の関係」、国際肥満学会誌。
  • 「必須脂肪酸の健康への影響」、心血管健康ジャーナル。

小川糖尿病内科クリニックでは、これらの栄養学的知見をもとに、患者さん一人ひとりに合った食事プランを提案し、健康な生活をサポートしています。食事管理だけでなく、運動療法や生活習慣の指導も含めた総合的なアプローチで、糖尿病と闘う皆様の力になりたいと考えています。