院長ブログ
2019.08.04 | お知らせ
健康講座97~痩せてる女性も高血糖!?
こんにちは。
小川糖尿病内科クリニック院長小川義隆です。
痩せていても筋肉量が少なく、骨格筋に異所性脂肪が蓄積している女性は高血糖になりやすい可能性のあることが、順天堂大学大学院スポートロジーセンター長の河盛隆造氏や同大学院准教授の田村好史氏らの研究グループの検討で分かった。これまで痩せている女性は糖尿病の発症リスクが高いことが報告されている。研究グループはその理由として筋肉の量と質の関与が考えられることから、痩せている女性は筋肉の量を増やし、質を改善するような食事と運動を心掛ける必要があるとしている。詳細は「Journal of the Endocrine Society」2月19日オンライン版に掲載された。
女性は肥満だけでなく、BMIが18.5未満の「痩せ」の女性の増加も国際的に問題視されている。日本人も例外ではなく、女性の8人に1人、20歳代の女性では5人に1人以上が痩せと判定されている。一方で、これまでの研究で痩せた女性は肥満した女性と同様に糖尿病の発症リスクが高いことが報告されているが、痩せた女性における糖代謝については十分に検討されていない。研究グループは今回、若年女性と閉経後女性を対象に糖代謝と身体的な特徴を適正体重の女性と比較する研究を行った。
研究グループによると、痩せて筋肉量が少ない女性は、食後に十分な量のブドウ糖を筋肉に取り込めず高血糖を来しやすくなるほか、筋肉への脂肪蓄積はインスリン抵抗性を引き起こし、ブドウ糖を筋肉に取り込めなくなって高血糖になりやすくなる機序が考えられるという。
痩せた女性でも糖尿病リスクが高まる要因には、筋肉の質と量が関与している可能性がある。こうした女性はバランスの取れた食事を適量取り、レジスタンス運動や有酸素運動を行って筋肉の質と量を高めることが大切だ。
小川糖尿病内科クリニック院長小川義隆です。
痩せていても筋肉量が少なく、骨格筋に異所性脂肪が蓄積している女性は高血糖になりやすい可能性のあることが、順天堂大学大学院スポートロジーセンター長の河盛隆造氏や同大学院准教授の田村好史氏らの研究グループの検討で分かった。これまで痩せている女性は糖尿病の発症リスクが高いことが報告されている。研究グループはその理由として筋肉の量と質の関与が考えられることから、痩せている女性は筋肉の量を増やし、質を改善するような食事と運動を心掛ける必要があるとしている。詳細は「Journal of the Endocrine Society」2月19日オンライン版に掲載された。
女性は肥満だけでなく、BMIが18.5未満の「痩せ」の女性の増加も国際的に問題視されている。日本人も例外ではなく、女性の8人に1人、20歳代の女性では5人に1人以上が痩せと判定されている。一方で、これまでの研究で痩せた女性は肥満した女性と同様に糖尿病の発症リスクが高いことが報告されているが、痩せた女性における糖代謝については十分に検討されていない。研究グループは今回、若年女性と閉経後女性を対象に糖代謝と身体的な特徴を適正体重の女性と比較する研究を行った。
研究グループによると、痩せて筋肉量が少ない女性は、食後に十分な量のブドウ糖を筋肉に取り込めず高血糖を来しやすくなるほか、筋肉への脂肪蓄積はインスリン抵抗性を引き起こし、ブドウ糖を筋肉に取り込めなくなって高血糖になりやすくなる機序が考えられるという。
痩せた女性でも糖尿病リスクが高まる要因には、筋肉の質と量が関与している可能性がある。こうした女性はバランスの取れた食事を適量取り、レジスタンス運動や有酸素運動を行って筋肉の質と量を高めることが大切だ。