院長ブログ

健康講座246 スムージーと肌の色

みなさんどうもこんにちは。

小川糖尿病内科クリニックでございます。

  御存じかとは思いますが、スムージーは、生の緑の葉野菜やフルーツなどと水をブレンダーやミキサーで混ぜ合わせた飲み物ものでございます。野菜や果物に豊富に含まれるカロテノイドをはじめとする栄養素や、豊富な食物繊維が簡単に、おいしく摂取できるため、健康志向の人々の間で注目されている。私も、毎朝スムージーを飲んでおります。

 カロテノイドのサプリメントがアジア人の肌の色に与える研究が報告されているようです。今回はサプリメントでなく、果物や野菜中のカロテノイド摂取量が肌の色に与える影響について、ノッティンガム大学マレーシアキャンパスがフルーツスムージー中のカロテノイドが肌の色に与える影響を調査したようでございます。


 調査対象は81人の健常なマレーシア系華人の大学、平均年齢は20.48歳であったようです。フルーツスムージーを摂取する群と、ミネラルウオーターを摂取する群に無作為に割り付け、6週間毎日 500mLずつ摂取しました。被験者は肌の黄色み、赤み、輝度に関するベースラインからの変化を介入期間中2回、2週間のフォローアップ期間終了後に1回測定されました。

 主な結果は以下のとおりでございます

・4週後、介入群の肌の黄色みは有意に増加した
・4週後、介入群の肌の赤みは有意に増加したが、黄色みと比較すると軽度の変化であった
・介入群の肌の赤み、黄色みともにフォローアップ期間後も増大したままだった
・肌の輝度は、介入群でわずかに減少したものの、対照群と有意差はみられなかった

 カロテノイドが豊富に含まれたフルーツスムージーはアジア人の肌の黄色み・赤みを増大させるようです。また、肌の反射スペクトルの解析結果から、肌の色の変化は、カロテノイドの肌への沈着による肌の色の変化によるものであろうと考察されます。


 だからなんだ、と言う突っ込みはなしでお願いします。

原著論文