院長ブログ

健康講座222 COVID-19 家族内二次感染までの期間

 みなさんどうもこんにちは。

小川糖尿病内科クリニックでございます。

シンガポールの研究チームは、COVID-19と確定診断された患者との面談および入院診療記録を用いてデータを収集した。同時に、調査を行い、原因ウイルスである重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)への接触機会や、可能性のある伝播経路を追跡したようです。


潜伏期間中央値4日、家族内2次感染までの間隔3~8日

 感染伝播データの解析では、個々の小規模感染者集団内の初発患者は確実には特定できなかったが、潜伏期間中央値は4日であった。家族内の初発患者から2次感染患者までの発症間隔は3~8日だった。また、未知の1例の初発患者が個々の感染者集団で感染爆発の種をまいたと仮定すると、感染の31%が1人の患者と関連したと考えられた。

発熱と咳が高頻度、症状は早期消退するも検査陽性で入院長期化

 SARS-CoV-2陽性では、発熱と咳が最も頻度の高い症状であった。咽頭痛は47%に認めた。母親から感染した生後6ヵ月の男児は、入院後に最初のスパイク状の発熱が発現するまで無症状だった。胸部X線画像上の肺陰影は入院時に53%にみられた。

 ほとんどの患者は合併症がなく、症状は数日で消退した。鼻咽頭スワブを用いたPCR検査でSARS-CoV-2陽性が持続したため入院が長期化した。

軽症例を含む患者との濃厚接触者で、積極的症例探索が必要でしょうか。

 原著論文