Kivimaki M, et al. BMJ. 2021;374:n1804.
院長ブログ
2021.09.15 | お知らせ
健康講座313 刺激的な仕事と認知症
みなさんどうもこんにちは。
小川糖尿病内科クリニックでございます。
認知刺激が強い労働に従事している人々は、認知刺激が弱く受動的な労働に就いている人々と比較して、高齢期の認知症のリスクが低く、中枢神経系の軸索形成やシナプス形成を阻害する血漿タンパク質のレベルが低下していることが、英国・ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの調査で報告されたようです。
研究グループは、認知刺激が強い労働と、後年の認知症リスクの関連を評価し、この関連に関与するタンパク質生合成経路の特定を目的に研究を行ったようです。
認知刺激は、能動的職務と受動的職務に関する標準的な質問票を用いて評価され、経時的に仕事への曝露指標を使用して評価されたようです。
認知症発症者の平均追跡期間は、13.7~30.1年の幅が認められたようです(全体の平均追跡期間は16.7[SD 4.9]年)。認知症発症者は、電子健康記録と臨床検査の反復で特定されました。
認知刺激-認知症解析に含まれた10万7,896人の平均年齢は44.6歳で、6万2,816人(58.2%)が女性、4万5,080人(41.8%)は男性であったようです。2万9,243人(27.1%)が認知刺激が弱い仕事、5万724人(47.0%)が認知刺激が中等度の仕事、2万7,929人(25.9%)は認知刺激が強い仕事に従事していたところ、1,143人が認知症を発症しました。
認知症のリスクは、強認知刺激職務従事者のほうが弱認知刺激職務従事者に比べて低い結果でした(強認知刺激職務群4.8件vs.弱認知刺激職務群7.3件)。
この関連は、教育や成人の認知症リスク因子(ベースラインの喫煙、大量アルコール摂取、運動不足、過緊張な仕事、肥満、高血圧、糖尿病罹患率)、認知症診断前の心代謝性疾患(糖尿病、冠動脈性心疾患、脳卒中)の補正を追加しても、頑健性が保持されていたようです。
他の解析では、強認知刺激職務群は弱認知刺激職務群に比べ、中枢神経系の軸索形成やシナプス形成を阻害するタンパク質のレベルが低かったようです。
認知刺激が、軸索形成やシナプス形成を阻害し認知症のリスクを高める可能性のある血漿タンパク質レベルの低下と関連している可能性があるようですね。
認知刺激は、能動的職務と受動的職務に関する標準的な質問票を用いて評価され、経時的に仕事への曝露指標を使用して評価されたようです。
認知症発症者の平均追跡期間は、13.7~30.1年の幅が認められたようです(全体の平均追跡期間は16.7[SD 4.9]年)。認知症発症者は、電子健康記録と臨床検査の反復で特定されました。
認知症のリスクは、強認知刺激職務従事者のほうが弱認知刺激職務従事者に比べて低い結果でした(強認知刺激職務群4.8件vs.弱認知刺激職務群7.3件)。
この関連は、教育や成人の認知症リスク因子(ベースラインの喫煙、大量アルコール摂取、運動不足、過緊張な仕事、肥満、高血圧、糖尿病罹患率)、認知症診断前の心代謝性疾患(糖尿病、冠動脈性心疾患、脳卒中)の補正を追加しても、頑健性が保持されていたようです。
他の解析では、強認知刺激職務群は弱認知刺激職務群に比べ、中枢神経系の軸索形成やシナプス形成を阻害するタンパク質のレベルが低かったようです。
認知刺激が、軸索形成やシナプス形成を阻害し認知症のリスクを高める可能性のある血漿タンパク質レベルの低下と関連している可能性があるようですね。
原著