院長ブログ

健康講座305 コロナワクチン接種後の解熱鎮痛剤

みなさんどうもこんにちは。


小川糖尿病内科クリニックでございます。


新型コロナウイルスワクチンの接種が若年層へ拡大する中、副反応に対する不安をよく耳にします。接種後に発熱や痛みが生じやすいというのはよく報告されています。


回答に困る質問は多々あると思いますが、厚生労働省が3月末に開設した「新型コロナワクチンQ&A特設サイト」では随時新たな情報が更新されているため、そのような際に参考になりますのでご参照ください。

当院でのワクチン接種の際に、接種後の解熱鎮痛剤についてよく質問を頂きます。

上記特設サイトには、よくある質問で、副反応への対処法の1つとして、「市販の解熱鎮痛薬で対応することも考えられる」とし、「市販されている解熱鎮痛薬の種類には、アセトアミノフェンや非ステロイド性抗炎症薬(イブプロフェンやロキソプロフェン)などがあり、ワクチン接種後の発熱や痛みなどにご使用いただける」といったように、成分名も記載した回答を掲載しています。

ワクチン後の解熱鎮痛にNSAIDsは使えない認識が広まっている可能性があり、アセトアミノフェン単剤の市販薬が売り切れるなどの影響が出ているため、現状について再認識頂ければ幸いです。


話は変わりますが、副反応の症状が出る前に解熱鎮痛薬を予防的に繰り返し内服している人がいるとのことです。これについては現在のところ推奨されていません。副反応の大部分は接種後数日以内に回復することが多いので、ご留意願います。


(参考)

ワクチン接種後に発熱や頭痛が…市販薬は飲んでいいの?<新型コロナ>(東京新聞)

【新型コロナウイルス感染症】気になるワクチン接種後の発熱 解熱鎮痛剤の使用について(感染症・予防接種ナビ)