院長ブログ

健康講座299 便秘とプロバイオティクス

みなさんどうもこんにちは。


小川糖尿病内科クリニックでございます。


 機能性便秘に対するプロバイオティクス治療の研究が、英国キングス・カレッジ・ロンドンにて、成人機能性便秘患者における腸管通過時間、排便量、便秘症状に対するプロバイオティクスの効果を検討したようです。その結果、とくにビフィドバクテリウム・ラクティスの有効性が示され、プロバイオティクスが全腸管通過時間、排便頻度、便の硬さを改善する可能性が示唆されたのでございます。

 4つの電子データベースから文献リストを検索して、抄録を検索して対象となる研究論文を同定したようでございます(成人機能性便秘患者でのプロバイオティクスの投与が報告されたRCTが対象)。

 主な結果は以下のとおりでした。

・計660件の記録が同定され、そのうち14件が適格であった(1,182症例)。


プロバイオティクスにより、全消化管通過時間が-12.4時間と有意な減少を示した。


・また、プロバイオティクスは、排便頻度を1.3回/週増加させた。これはB. ラクティスでは有意であったが、ラクトバチルス(L)・カゼイ・シロタでは有意ではなかった。
プロバイオティクスは便の硬さを改善した。これは、B. ラクティスで有意であったが、L. カゼイ・シロタでは有意ではなかった。


なるほどですね。

原著