Barda N, et al. Lancet. 2021 Oct 29.
院長ブログ
2021.11.17 | お知らせ
健康講座384 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチンの3回接種と2回接種比較
みなさんどうもこんにちは。
小川糖尿病内科クリニックでございます。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチンの3回接種は、2回接種(5ヵ月以上前に接種完了)と比較して、COVID-19の重症化予防に有効であることが認められたようです。イスラエルで、同国半数超の国民が加入する健康保険データを基に解析を行い報告されました。多くの国でSARS-CoV-2のデルタ(B.1.617.2)変異株によるCOVID-19の再流行が発生しており、これらの国では、経時的に免疫が減弱しデルタ変異株に対する有効性が低下する可能性があるため、ワクチン3回目接種を検討しています。
イスラエルのデータを基に、COVID-19関連入院、重症化、関連死のリスクを解析
研究グループは、イスラエル国民の半数以上が加入している同国最大の医療保険組織「Clalit Health Services」のデータを用い、2020年7月30日~2021年9月23日にBNT162b2ワクチンの3回目接種を受けた人(3回接種群)、ならびに人口統計学的および臨床的特徴をマッチングさせた3回目ワクチン未接種者(対照群)について解析しました。適格基準は、5ヵ月以上前に2回接種を完了しており、SARS-CoV-2感染歴がなく、直近3日以内に医療施設を受診していないこととし、医療従事者、長期療養施設の居住者および自宅療養者は除外されております。
主要評価項目は、COVID-19関連の入院、重症化およびCOVID-19関連死です。
3回接種群、入院93%、重症化92%、COVID-19関連死81%減少
調査期間中の3回接種者は115万8,269例であった。3回接種群の有効性(3回目接種後7日以降に評価)は、対照群(5ヵ月以上前に2回目接種を受けたのみ)と比較し、入院を93%、重症化を92%、COVID-19関連死を81%減少すると推定されました。
参考にしてもろうて。
原著