Naghshi S, et al. BMJ. 2021;375:n2213.
院長ブログ
2021.11.10 | お知らせ
健康講座377 α-リノレン酸、死亡リスク軽減?
みなさんどうもこんにちは。
小川糖尿病内科クリニックでございます。
食事によるα-リノレン酸(ALA)の摂取量が多い集団は少ない集団に比べ、全死因死亡や心血管疾患(CVD)死、冠動脈疾患(CHD)死のリスクが有意に低いが、がんによる死亡リスクがわずかに高く、ALAの血中濃度が高いと全死因死亡とCHDによる死亡のリスクが低下することが、報告されました。
前向きコホート研究の41の論文が、対象となったようです。各試験の追跡期間は2~32年で、この間に19万8,113例が死亡し、このうち6万2,773例がCVD死、6万5,954例はがん死であったようでございます。
解析では、ALA摂取量が最も多い群は最も少ない群に比べ、全死因死亡のリスクが有意に低かったです。
タ解析に含まれた試験の多くは欧米の研究であるため、これらの知見を全世界の人口に当てはめるにれるかは慎重な吟味が必要かもしれません。
解析では、ALA摂取量が最も多い群は最も少ない群に比べ、全死因死亡のリスクが有意に低かったです。
タ解析に含まれた試験の多くは欧米の研究であるため、これらの知見を全世界の人口に当てはめるにれるかは慎重な吟味が必要かもしれません。
因みに、 α-リノレン酸とは何ですか? というと、植物油に多く含まれている不飽和脂肪酸で、オメガ3(n-3)系脂肪酸に属します。 人間の体内でつくることが出来ないので、食物からとる必要があり、体の組織が正常に機能する上で欠かせないため必須脂肪酸と呼ばれています。
参考までに。
原著