院長ブログ

健康講座371 野菜と頻尿

みなさんどうもこんにちは。


小川糖尿病内科クリニックでございます。


 日本人の2型糖尿病患者において、野菜摂取習慣と夜間頻尿との間に逆相関が認められたことを愛媛大学が報告しました。愛媛県内の関連病院による多施設共同研究である道後Studyの研究というものでございます。

 本研究は、2型糖尿病患者785例を対象に、自記式調査票を用いて食事習慣を調査したものです。野菜摂取習慣は「毎日野菜や海草を摂取しますか?」という質問で調査した。アウトカムは夜間頻尿(夜間排尿2回以上)と重度夜間頻尿(夜間排尿3回以上)の2つを用い、喫煙、飲酒、運動習慣、脳卒中、虚血性動脈疾患、糖尿病腎症、糖尿病神経障害、糖尿病網膜症について調整しました。

 主な結果は以下のとおりでございます。

・夜間頻尿および重度夜間頻尿の罹患率はそれぞれ39.9%と14.4%で、野菜摂取習慣のある人の割合は67.3%であった。

・交絡因子調整後、野菜摂取習慣は夜間頻尿および重度夜間頻尿と独立して逆相関していた。

・男性患者において、野菜摂取習慣は、重度夜間頻尿と独立して逆相関していたが、夜間頻尿とは関連しなかった。

・女性患者において、野菜摂取習慣は、夜間頻尿、重度夜間頻尿とも、独立して逆相関していた。

野菜摂取で頻尿が減るかもしれません。参考にしてください。

原著