院長ブログ

健康講座660 ”腹筋だけじゃダメ!全体的な脂肪燃焼を促すトータルアプローチ”

みなさんどうもこんにちは。小川糖尿病内科クリニックでございます。

 「特定の筋肉を動かせばその付近の脂肪が減る」という考え方は、実際には間違いです。これは「スポットリダクション(特定の場所のみ脂肪を減らす)神話」として知られています。身体は全体的に脂肪を燃焼しますが、特定の部位だけを選んで脂肪を燃焼することはできません。したがって、たとえば腹筋運動を行っても、それだけでお腹周りの脂肪が減るわけではありません。

お腹まわりの脂肪を減らすためには以下のようなアプローチが必要です:

  1. 全体的な有酸素運動:カロリーを燃焼し、全体的な脂肪を減らすためには、有酸素運動が効果的です。例えば、ジョギング、自転車、水泳、ウォーキングなどがあります。

  2. 食事の調整:適切な食事は脂肪の減少に大いに寄与します。特に砂糖や加工食品の摂取を減らし、全粒穀物、果物、野菜、タンパク質をバランス良く摂ることが重要です。

  3. 筋力トレーニング:筋肉量を増やすことで基礎代謝が上がり、結果的に脂肪を燃焼しやすくなります。全身の筋肉を使う大きな動き(スクワットやデッドリフトなど)が効果的です。

  4. ストレス管理と十分な睡眠:ストレスと睡眠不足はホルモンバランスを乱し、脂肪の蓄積を促進します。リラクゼーションや十分な睡眠を確保することが重要です。

これらのアプローチを組み合わせることで、全体的な脂肪を減らすことが可能になり、結果としてお腹まわりの脂肪も減少するでしょう。