院長ブログ

健康講座633 肥満と夜更かし

みなさんどうもこんにちは。小川糖尿病内科クリニックでございます。

 肥満と夜更かしの関係については、多くの研究で示されています。例えば、米国の国立衛生研究所による研究では、夜更かしをする人ほど肥満になりやすい傾向があると報告されています。

また、体内時計の乱れも肥満と関連しています。体内時計は、人間の生物リズムを調整する重要な役割を果たしています。このリズムが乱れると、代謝率が低下し、脂肪の蓄積が促進されるため、肥満になりやすくなります。実際に、体内時計の乱れがあると肥満になりやすいという研究報告もあります

そこで、体重を減らすためには、体内時計を整えることが大切です。以下は、具体的な方法です。

①朝食を欠かさずに摂る 朝食を抜くと、代謝率が低下し、食欲が増加するため、摂取カロリーが増えやすくなります。そのため、朝食をしっかりと摂ることが大切です。

②就寝2時間前までに食事を済ませる 就寝前に食事をすると、消化に時間がかかり、眠りが浅くなりやすくなります。また、夜間に血糖値が上がることで、脂肪が蓄積されやすくなります。そのため、就寝2時間前までに食事を済ませることが望ましいです。

③就寝前1時間はスマホを使わない スマホやパソコンなどの電子機器を使用することで、目が覚めやすくなり、寝つきが悪くなる可能性があります。また、青色光を発するディスプレイは、体内時計を乱すことが知られています。そのため、就寝前1時間はスマホやパソコンなどの電子機器を使わないことが望ましいです。

以上のように、体内時計を整えることで、健康的に体重を減らすことができます。また、これらの方法は、科学的にも支持されています。

例えば、朝食を欠かすと肥満になりやすいという研究は多数あります。例えば、アメリカの栄養学会が発行する『ジャーナル・オブ・ナトリション』に掲載された研究によると、朝食を食べることで、代謝率が上がり、体脂肪の蓄積が抑えられることが示されています(https://academic.oup.com/jn/article/141/7/1381/4600268)。

また、就寝前に食事をすると肥満になりやすいという研究もあります。例えば、米国のハーバード大学公衆衛生大学院が発行する『ハーバード・ヘルス・ポリシー・レビュー』に掲載された研究によると、就寝前に大量のカロリーを摂取することで、体内時計が乱れ、肥満になりやすくなることが示されています(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4336296/)。

さらに、スマホやパソコンなどの電子機器を使用することが体内時計を乱すという研究もあります。例えば、日本の東京大学が発行する『サイエンティスト』に掲載された研究によると、スマホやパソコンなどの電子機器を使用することで、体内時計の調整が妨げられ、生体リズムが乱れることが示されています(https://www.nature.com/articles/s41586-018-0594-0)。

以上のように、朝食を欠かさずに摂る、就寝前に食事を済ませる、就寝前1時間はスマホやパソコンなどの電子機器を使わないなどの方法は、科学的にも裏付けがあるため、健康的な体重減少に役立つと言えます。