院長ブログ
2019.03.08 | お知らせ
健康講座3 〜危ない、超加工食品〜
フランスでの研究で興味深いものがありましたので簡単に紹介致します。
(JAMA Intern Med. Published online February 11, 2019. ) 。
先に結論だけ述べますと超加工食品の摂取量が多い人における死亡リスク増加するかもしれないということです。
内容に興味のある方は続きをご覧ください。
どのような研究か?
「フランスの大規模コホートである前向き研究から得られた結果は、食事における超加工食品の割合の増加が全死亡リスクの増加と関連することを、示唆するものである」
どういことか分解していきます。
超加工食品とは、袋入りスナック菓子、甘いソフトドリンク、パン、砂糖菓子、調理済み食品、加工肉のような、大量生産されたすぐに飲食です。そのような食品はたいてい“エンプティカロリー”を含み、高カロリーで栄養価はほとんどない。また食物繊維量が少なく、炭水化物、飽和脂肪酸、塩分の量が多い。著者らによると、超加工食品には、発がん性物質などを含む、健康を害する可能性がある食品添加物や汚染物質が通常含まれている。
超加工食品とは、袋入りスナック菓子、甘いソフトドリンク、パン、砂糖菓子、調理済み食品、加工肉のような、大量生産されたすぐに飲食です。そのような食品はたいてい“エンプティカロリー”を含み、高カロリーで栄養価はほとんどない。また食物繊維量が少なく、炭水化物、飽和脂肪酸、塩分の量が多い。著者らによると、超加工食品には、発がん性物質などを含む、健康を害する可能性がある食品添加物や汚染物質が通常含まれている。
具体的にポテトチップス、炭酸飲料、菓子パン、ソーセージなどでしょうか。
このようなものは価格が安く、準備が容易で腐敗しにくいことから、我々はしばしば超加工食品を選択します。また超加工食品は多く流通しており、スーパーマーケットで多くの場合、目立つように陳列されていますね。
しかし、そのような利便性には代償があるかもしれません。超加工食品と、脂質異常症、肥満、高血圧、がんを含む慢性疾患のリスクの増加を関連付けるエビデンス(科学的証明)が蓄積されています。しかし、その関連が死亡リスク増加につながるかどうかについての研究は、過去に大規模には実施されていないとのことです。
参加者の超加工食品は1日の総摂取カロリーの29.1%を占めていました。
超加工食品の食事に占める割合が10%増加するごとに、全死因死亡リスクは14%増加していました。
(10%増加ごとのハザード比[HR]:1.14、95%信頼区間[CI]:1.04~1.27、p=0.008)。
結論としては
「超加工食品の摂取量は過去数十年間で大幅に増加しており、非感染性疾患による死亡という負荷を増加させている可能性がある」
私も当直の時などよく摂取しています。。。
目の前の便利・美味しいものに気を付けて未来の健康寿命を買いましょう。
原著は下記をご参照ください。
Veronica Hackethal, MD / Medscape 2019/2/11