院長ブログ
2021.10.08 | お知らせ
健康講座338 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する経口抗ウイルス薬
みなさんこんにちは。
小川DMCLでございます。
米・メルクは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する経口抗ウイルス薬molnupiravir(MK-4482/EIDD-2801)について、日本を含む世界173施設で実施中の第III相試験(MOVe-OUT)の中間解析結果を公表しました。2021年8月5日までに登録された軽度~中等度のCOVID-19患者775例について解析したところ、molnupiravir群では投与後29日目までの入院・死亡がプラセボ群と比べ約50%減少したことがわかったのです。MOVe-OUT試験は最終的に1,550人規模の被験者で実施する予定だったが、中間解析のポジティブな結果を受け、新たな被験者の登録はすでに停止しているとのことです。メルクは、近くFDAに対し緊急使用許可(EUA)を申請する方針です。承認されれば、COVID-19に対する初の経口治療薬となる見通しでございます。
molnupiravirは、経口投与が可能な強力なリボヌクレオシドアナログで、SARS-CoV-2を含むさまざまなRNAウイルスの複製を阻害するようです。SARS-CoV-2の予防投与、治療、感染防止などのいくつかの前臨床モデル、またSARS-CoV-1、MERSに対する活性が認められているようです。
MOVe-OUT試験では、5日間、12時間ごとに経口投与(計10回投与)したmolnupiravir群で、投与後29日目の入院が7.3%(28/385例)で、プラセボ群の14.1%(53/377例)と比べ、有意に減少したのです。プラセボ群では8例の死亡が報告されたが、molnupiravir群では報告されなかったとのことです。有害事象の発生率は、両群で同程度でした。
メルクでは、すでにmolnupiravirの量産体制に入っており、2021年末までに1,000万人分を製造予定で、22年にはさらに多くの製造量を見込んでいるということでございます。米国政府との間では、今年の初頭に約170万人分を供給する調達契約をすでに締結しており、他国の規制当局との協議も進めているようです。
molnupiravirは、経口投与が可能な強力なリボヌクレオシドアナログで、SARS-CoV-2を含むさまざまなRNAウイルスの複製を阻害するようです。SARS-CoV-2の予防投与、治療、感染防止などのいくつかの前臨床モデル、またSARS-CoV-1、MERSに対する活性が認められているようです。
MOVe-OUT試験では、5日間、12時間ごとに経口投与(計10回投与)したmolnupiravir群で、投与後29日目の入院が7.3%(28/385例)で、プラセボ群の14.1%(53/377例)と比べ、有意に減少したのです。プラセボ群では8例の死亡が報告されたが、molnupiravir群では報告されなかったとのことです。有害事象の発生率は、両群で同程度でした。
メルクでは、すでにmolnupiravirの量産体制に入っており、2021年末までに1,000万人分を製造予定で、22年にはさらに多くの製造量を見込んでいるということでございます。米国政府との間では、今年の初頭に約170万人分を供給する調達契約をすでに締結しており、他国の規制当局との協議も進めているようです。
果たして日本で使えるのはいつになるのでしょう。参考にしてください。