院長ブログ
2021.11.18 | お知らせ
健康講座385 がんの部位別生存率
みなさんどうもこんにちは。
小川糖尿病内科クリニックでございます。
全国がんセンター協議会加盟32施設の診断治療症例について、部位別5年生存率、10年生存率の最新データが公表され、全部位の5年生存率は68.9%、10年生存率は58.9%だったようです。部位別にみると、10年生存率が最も高かったのは前立腺がんで99.2%、最も低かったのは膵臓がんで6.6%だったようでございます。
本調査は、全国がんセンター協議会の協力を得て、加盟32施設の診断治療症例について部位別5年生存率、10年生存率を集計したものです。同研究班は、1997年診断症例より部位別臨床病期別5年生存率、1999年診断症例より施設別5年生存率を公表し、2012年からはグラフを描画する生存率解析システム「KapWeb」を開設、2016年からはより長期にわたる生存率を把握するため10年生存率を公表しているのです。
<データベース概要>
対象施設:全国がんセンター協議会加盟32施設(2021年現在)
収集症例:1997~2013年までに全がん協加盟32施設で診断治療を行った87万6,679症例
集計対象:
[5年生存率]2011~13年に診断治療を行った症例のうち、集計基準を満たした15万1,568症例
[10年生存率]2005~08年に診断治療を行った症例のうち、集計基準を満たした12万649症例
<5年生存率>
全部位および部位別の5年相対生存率は以下のとおり。※( )内の数値は、前回2010~12年症例の5年相対生存率。
・全部位:68.9%(68.6%)
・食道:50.1%(48.9%)
・胃:75.4%(74.9%)
・大腸:76.8%(76.5%)
・肝:38.6%(38.1%)
・胆のう・胆管:28.7%(28.9%)
・膵臓:12.1%(11.1%)
・喉頭:80.4%(82.0%)
・肺:47.5%(46.5%)
・乳(女):93.2%(93.6%)
・子宮頸:75.9%(75.7%)
・子宮体:86.2%(86.3%)
・卵巣:64.3%(65.3%)
・前立腺:100.0%(100.0%)
・腎臓など:71.0%(69.9%)
・膀胱:67.7%(68.5%)
・甲状腺:93.0%(92.6%)
<10年生存率>
全部位および部位別の10年相対生存率は以下のとおり。※( )内の数値は、前回2004~07年症例の10年相対生存率。
・全部位:58.9%(58.3%)
・食道:34.4%(31.8%)
・胃:67.3%(66.8%)
・大腸:69.7%(68.7%)
・肝:17.6%(16.1%)
・胆のう・胆管:19.8%(19.1%)
・膵臓:6.6%(6.2%)
・喉頭:64.2%(63.3%)
・肺:33.6%(32.4%)
・乳(女):87.5%(86.8%)
・子宮頸:68.2(68.7%)
・子宮体:82.3%(81.6%)
・卵巣:51.0%(48.2%)
・前立腺:99.2%(98.8%)
・腎臓など:63.3%(62.8%)
・膀胱:63.0%(61.1%)
・甲状腺:86.8%(85.7%)
参考にしてもろうて。
参考