院長ブログ
2023.11.06 | お知らせ
健康講座761 「低炭水化物ダイエットとがんリスク: 動物性食品と植物性食品の違い」
こんにちは、小川糖尿病内科クリニックです!今日は、低炭水化物ダイエットとがんのリスクについてお話しします。
低炭水化物ダイエットは、ごはんやパン、砂糖などの炭水化物(糖質)を減らして、太らないようにする食事方法です。これは特に、糖尿病の人にとっては、血糖値(血液中の糖の量)をコントロールする助けになることが知られています。しかし、炭水化物を減らすことで、代わりにタンパク質や脂質を多く摂ることになる可能性があります。これがどう影響するかは、摂るタンパク質や脂質が動物由来か、植物由来かによって違います。
日本の研究者たちが、低炭水化物ダイエットとがんのリスクについて調査しました。結果は、動物の肉やバターなどの動物性食品を多く摂る低炭水化物ダイエットは、がんのリスクを高めることがわかりました。特に、全身のがん、大腸がん、直腸がん、肺がんのリスクが高まりました。
でも、心配することはありません!なぜなら、豆腐やナッツなどの植物性のタンパク質と脂質を多く摂る低炭水化物ダイエットは、がんのリスクを高めないことがわかったからです。植物性の食品は、動物性の食品よりもがんのリスクを低く保つ助けになるようです。
さらに、低炭水化物ダイエットは胃がんのリスクを減らす可能性もあります。胃がんのリスクは、炭水化物を減らし、タンパク質と脂質を増やすことで低下することが見つかりました。これは、炭水化物が多いと胃の中の環境が変わり、胃がんのリスクを高めるバクテリアが増える可能性があるためです。
しかし、この研究はまだ確定的ではなく、さらなる研究が必要です。だからと言って、低炭水化物ダイエットを恐れる必要はありません。重要なのは、食事のバランスを保ち、特に動物性の食品を過剰に摂らないことです。そして、可能であれば、植物性の食品を多く摂ることをお勧めします。
健康は食事から始まります。だから、バランスの良い食事を心がけ、健康を守りましょう!
以上、低炭水化物ダイエットとがんのリスクについてのお話でした。ありがとうございました!またお話ししましょう!