院長ブログ
2022.01.06 | お知らせ
新型コロナ(COVID19)ワクチン投与の副反応
こんにちは。
小川糖尿病内科クリニックの小川義隆です。
前回、新型コロナ(COVID19)ワクチンとアナフィラキシーの記事(気になる方はこちらをクリック)を投稿しましたが、その他にも副反応はありますので、そちらについても述べていきたいと思います。
◆接種後に起こる副反応
日本で承認されているファイザー社のワクチンに関して、一番多い副反応は接種部位の痛みです。海外の臨床試験では7割程度の高齢者に起こるとの結果が出ています。これは高齢者で注意が必要な症状というわけではなく、むしろ、若年者よりも少し頻度が低いとされています。
その他、頻度の高い副反応として、倦怠感、頭痛、悪寒、筋肉痛、関節痛、腫れ、吐き気、嘔吐などが起こることがありますが、たいてい数日以内で良くなることが分かっています。
いずれの有害事象も、高齢者で発生頻度が上がっているというものではありません。
◆1回目、2回目接種後に起こる副反応の違い
厚生労働省は3月26日、医療機関や製造販売業者からの副反応疑い報告状況、国内アナフィラキシー発生状況などについての検討会を開催し、「新型コロナワクチン投与開始初期の重点的調査(コホート調査)」の中間報告などを行いました。それによるとファイザー製の新型コロナウイルスワクチンを接種した場合、発熱、倦怠感、頭痛などの副反応が2回目に多くみられ、いずれの症状も接種当日~翌日に出現している場合が多かったようです。
報告によると、発熱の場合“1回目接種後の発熱(37.5℃以上)は3.3%であったのに対し、2回目は35.6%と高率だった。発熱する場合は翌日が多く、接種3日目には解熱した”とあり、また接種部位の疼痛は“1回目、2回目いずれでも90%超で、接種翌日が最も頻度が高く、接種3日後には軽快した”ということです。