院長ブログ

健康講座263 健康に良くない食べ物組み合わせ

 みなさんどうもこんにちは。

小川糖尿病内科クリニックでございます。

 砂糖や飽和脂肪酸の多すぎる食事が健康に良くないことはいままでも述べて参りました。では、どのような食品の組み合わせが、健康障害のリスクを高めるのだろうか?

 ある研究によると、チョコレートと菓子、バター、精白パン(食物繊維の少ないパン)の摂取量が多く、新鮮な果物と野菜の摂取量が少ない食事が最も良くない組み合せであることが分かりました。また、加糖飲料やチョコレート、菓子、砂糖、ジャムを多く含む食事は、飽和脂肪酸の多いバターやチーズなどの摂取量が少ない場合でも、危険な組み合せと考えられます。

 2006~2010年に、37~73歳の成人11万6,806人のデータが解析に用いられた、全死亡、致死性または非致死性心血管イベントとの関連を検討しております。平均4.9年の追跡期間中に、心血管イベントが4,245件、うち致死性心血管イベントが838件発生し、全死亡は3,629件でした。

 摂取していた食品に基づき研究参加者をグループ化すると、チョコレートと菓子、バター、精白パンの摂取量が多く、新鮮な果物や野菜、食物繊維を多く含む穀物の摂取量が少ない食事をしている人は、そうでない人に比較して心血管イベントは40%、致死性心血管イベントは29%、全死亡は37%多いことが分かりました。また、バターやチーズなどの摂取量が少なくても、加糖飲料やフルーツジュース、砂糖、ジャムの摂取量が多い食事をしている人は、そうでない人に比較して心血管イベントは14%、致死性心血管イベントは18%、全死亡は11%多かったのです。

 精白パン、飽和脂肪酸、加糖飲料の摂取量が多い食生活が健康にとって危険信号であることは、非常に多くの研究によって明らかにされております。それらを完全に除去する必要はないですが、節度をもって食べることが大切でございます。

参考にしてください。

原著