院長ブログ
2026.01.09 | お知らせ
健康講座867 「小腸による果糖の代謝:低果糖と高果糖摂取の影響」
小川糖尿病クリニックが解説する:果糖摂取の身体への影響。
小腸がどのようにして食事由来の果糖をグルコース(ブドウ糖)と有機酸に変換するかを示します。特に、低果糖と高果糖の摂取がどのように異なる影響を与えるかです。
まず、低果糖の場合、小腸は摂取した果糖のほとんどをクリアして、グルコースと有機酸に変換します。この過程は比較的安全であり、身体への負担が少ないです。
一方、高果糖の場合、小腸が全ての果糖を処理しきれず、果糖が体内で「スピルオーバー」します。これにより、果糖が肝臓に到達し、そこで肝細胞を傷つけ、脂肪化を促進する可能性があります。また、未処理の果糖が大腸に到達し、腸内微生物の変化を引き起こす可能性があります。
この研究のポイントは、果糖の取り扱いが摂取量によって大きく変わるということです。小量の果糖は安全に処理されるのに対し、大量に摂取すると健康リスクを増大させる可能性があることを示しています。
オレンジを剥いて食べる場合と、オレンジジュースを飲む場合の違いについての質問に対しては、食物繊維の存在が重要な役割を果たします。オレンジそのものには食物繊維が含まれており、果糖の吸収を遅らせることで小腸の負担を減らし、より安全に果糖を処理できます。一方、オレンジジュースは果物の繊維がほとんど含まれていないため、果糖が急速に吸収され、小腸と肝臓に負担をかけることになります。このように果糖の吸収速度が増すと、健康に悪影響を及ぼす可能性が高まります。
果糖の摂取量とその吸収速度には注意が必要で、特に加工食品や甘味料が多く含まれる飲料には警戒が必要です。この情報は、特に糖尿病のリスクを管理しようとする場合に重要です。
